1月15日(土)から3月13日(日)までの土日限定、
9週にわたってダイニング春が若葉台小学校(以下、若小)に
染まります!
若小と春がコラボレーションした、
その名も「春の若葉レストラン」
通称「春ロクレストラン」です。
若小の6年生が9班に分かれ、それぞれ考案した
メニューをダイニング春で定食として提供しています。
「若小と春」と一口に言っても、企画された内容は実に
多岐にわたるものです!
子どもたちの思いがたくさん詰まった、春ロクレストラン
についてご紹介します。
1/15,16 「食べてスマイル!元気定食」
春の入り口では、子どもたちが自ら作成したカラフルな
ポスターとメニュー表が歓迎してくれます。
私がおじゃました初日のメニューは、
6年2組1班さんの「食べてスマイル元気定食!」です。
内容はこちらのとおり。
・ご飯
・みそ汁
・トンカツ
・青菜のおひたし
・千切りキャベツ
・ヨーグルト
うんうん、栄養バランスもよくてボリュームもあって、
食べると元気が出そう!
そして!こちらが定食の写真です♪
一食600円(税込み)です。
大きいトンカツを目の前にお腹が鳴ります!
ご飯にはしらすも乗ってる!
おひたしのグリーンと、ヨーグルトにかかった
みかんジャムで彩りもきれいですね。
「元気が出るー!」と言いながら、我が家の7歳と4歳の
子どもたちもパクパク♪
とてもおいしくいただきました。
さて、このような栄養、彩り、テーマが
思い巡らされた定食が9パターンもあるわけですが、
子どもたちは一体どのように考案したのでしょう。
6年生はこうして考えた!定食の献立ができるまで
春ロクレストランの企画は、
家庭科の「こんだてを工夫して」という授業の一環で
立ち上がりました。
一食分の献立について栄養バランスを考え工夫することや、
おいしく楽しく食べるために日常の食事の仕方を考える
学習です。
学習したことを活かした発表の場として、
当初は、子どもたちが考えた献立を弁当として
販売することができないかと検討されました。
そこで若葉台まちづくりセンターへ相談したところ
ダイニング春を紹介され、定食で提供する運びと
なったそうです。
こちらは、6年2組1班さんが献立を考えた際の資料です。
一番下のふせんから抜粋します。
・おとしよりの人が多いから栄養バランスを考えて作りたい
・かたいものをださないように
・みんなが元気にすごせるように
・SDGsに気を付けて料理を決めたい
・栄養などよく考え気持ちのこもったりょうりにする
・ちいきのざいりょうを使う
・目がつかれるから、目にいいものを入れる
このように今まで学んできたSDGsや、
自分たちの暮らすまちである若葉台のこと、
食べてくれる相手のことを考慮して献立を決めました。
家庭科の専科の先生によると、
「ああしてみよう」「こうしたらどうか」と、
子どもたちはみんな真剣に話し合っていたそうです。
①まず、献立を決めました。
②栄養バランスが偏らないように食材を確認して...
③SDGsの考えから何ができるか考えました。
子どもたちの話し合いで献立が決まったら、
次はダイニングとの打ち合わせです。
本来なら子どもたちと春で交流したいところですが、
密を避けるということもあり先生を通してダイニングとの
打合せが繰り返されました。
デザートのヨーグルトには、ダイニングからの提案で
ジャムをかけることになりました。
みかんの薄皮ごとミキサーにかけて作った、
スタッフの手作りみかんジャムです!
また、献立の内容だけでなく、食品ロスを防ぐ方法も
すり合わせます。
こうして、「食べてスマイル元気定食!」が
できあがりました。
このような過程を経て完成した献立が全部で9つあります。
タイトルはこちら!内容はどうぞお楽しみに♪
1/15,16 2組1班 食べてスマイル!元気定食
1/22,23 2班 スマイル・ハッピー・モリモリランチ!!
1/29,30 3班 栄養まんてん!バババランス定食
2/5,6 4班 パワーランチ
2/12,13 1組1班 体にやさしい健康ランチ
2/19,20 2班 元気モリモリ!スタミナ定食 極み
2/26,27 3班 栄養満点満腹六一ランチ
3/5,6 4班 食べなきゃ損!健康モリモリランチ!
3/12,13 5組(5、6年合同)
栄養満点 笑顔たくさん うまいがとまらない ててて定食
実は家庭科+国語+図工+英語+音楽!
定食を注文すると、こちらのようなチラシが1枚添えられます。
子どもたちが各自書いたもので、
献立の内容とアピールポイントが思い思いに記されています。
ここでは国語と英語での表現力が活かされますね。
チラシと一緒にアンケートも付いているので、
食後にぜひご協力お願いします。
ダイニングの窓際も賑やかになっています。
「未来のわたし」という図工の授業で製作した、
紙粘土の作品の写真で飾られています。
6年生の名前を紹介する代わりに、自分を表現した
作品を掲示することにしました。
作品自体ももちろん素晴らしいのですが、写真の
撮影場所や構図も自分たちで考えたそうです。
十人十色でとてもおもしろいですよ!
さらに、店内にかかるBGMも子どもたちがプロデュース。
献立を紹介するアナウンスに英語を使っています!
「“若葉台産の野菜”と言うには、“from”を使うんだ!」
と英語の授業で学んだことを取り入れています。
また、流れている音楽はクラシックで、
こちらは5年生が担当しました。
・ベートーヴェン
交響曲第5番ハ短調「運命」より「第1楽章」
・ビゼー 歌劇「カルメン」前奏曲より
・シベリウス カレリア組曲より「行進曲風に」
など、全部で7曲。
子どもたちが神奈川県民ホールで実際にコンサートを鑑賞し、
そこで聴いた曲から選んでいます。
このように教科も学年も横断して、
子どもたちのこれまで学んできたことが
「春ロクレストラン」で体現されています。
「春ロクレストラン」をとおして考える、人の役に立つということ
「自分達で考えたからたべにきた」
「そうぞうどおり、おいしかった」
「まちがひとつになり、頑張る力を頂きました」
「すばらしいアイディアでびっくりしました。
若い世代と私たち高齢者をつなぐかけはし!!
これからも時々計画してください」
こちらはアンケートで寄せられた定食の感想です。
――おいしく食べたい
――食べた人によろこんでもらいたい
――食材を無駄なく使おう
――地元の食材を取り入れよう
献立を考えるとき、子どもたちはこのような気持ちで
取り組んだのではないでしょうか。
それが春ロクレストランで見事に形となりました。
「衣食住」と言うくらい、食べることは生きるための
基本要素です。
しかし、食事をとおして得るものは単に栄養だけでは
ありません。
相手を思って料理を作り、一緒に楽しく食事をする。
コロナ禍で制限のある今だからこそ、
自分と相手を思いやる食事がより大切に感じられます。
春ロクレストランには、
「自分たちが試行錯誤して作った献立で、
地域の人の役に立ちたい」という子どもたちの気持ちが
込められています。
おいしい食事もさることながら、
様々な要素を味わえる春ロクレストラン。
若小に通うお子さんがいるご家族はもちろん、
ぜひ地域のみなさんに楽しんでいただきたいです。
(みどり)
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