ある日の我が家。
幼稚園は振替え休園。
夫は出勤。
外は大雨。
「つまんない!」と叫ぶ息子――。
時間はたっぷり。
でも外出はしづらい。
そんな気が滅入りそうになる日。
思い切ってパン作りに挑戦してみました!!
材料
パン生地
強力粉・・・・・・・・210g
砂糖・・・・・・・・・大さじ2
塩・・・・・・・・・・小さじ1/2
ドライイースト・・・・小さじ1(3g)
牛乳(室温のもの)・・・ 110㎖
卵・・・・・・・・・・M1/2こ
バター・・・・・・・・40g
ドリュール
溶き卵・・・・・・・・M1/4こ
塩・・・・・・・・・・少々
※ドリュールとは、パンの表面に光沢を付けるために
塗る溶き卵です。
※自宅のオーブンレンジのレシピ本から引用しました。
「失敗は成功の基なんだよ!」
午前11時。いざ、パン作り開始!
以前テレビで見てから「パン作りたい!こねこねしたい!」
と言っていた4歳の息子。
大張り切りで生地をこね始めます。
ところが、なぜか全然まとまらない生地……。
いつまでもねっとりしていて、上の写真のとおり作業台
がベタベタです。
これはさすがにおかしい。
レシピを見直すと、なんと!
卵1/2このところを1と1/2こ入れてました……。
ガーン!ショックすぎる!!
「ごめんね、ママ間違えちゃったよ」と一生懸命こねて
いた息子に平謝り。
がっかりするか怒るかのどちらかかなと思いきや、
「いいんだよ、失敗は成功の基なんだよ!」
と、逆に励まされました。
いきなりの、しかも自分のうっかりミスに落ち込んでい
た私。
まさか自分の失敗からこどもの成長を感じるとは思いま
せんでした。
息子よ、ありがとう~!
気を取り直して、一から材料を量り直し生地をこね始め
ます。
今度は分量も大丈夫!さっきより生地がまとまっていて、
扱いやすい様子です。
「ママ、いいんだよー、失敗したらまたやればいいんだ
よー」
と、こねている最中何度もフォローしてくれる息子。
もちろんお礼を言いましたが、
「もう触れないでくれ……」と心の中でぼやいていたこと
は秘密です。
生地をこねること約20分。
力と根気がいる作業をやり遂げました!!
実はレシピには「約10分、耳たぶくらいの柔らかさにな
るまでこねる」とありました。
4歳児の力では足りなかったのか、柔らかくなるまでに
倍くらいの時間がかかっています。
それでも無事に1次発酵がすみ、この笑顔。
私はほとんど手を出しませんでした。
頑張ったね~!!
楽しかった成型作業
お待ちかねの成型です。
息子の好きなようにやらせてみました。
ピザ、ヘビ、ドーナツだそうです。
私もパンダとアンパンマンを作っちゃいました。
楽しい~♪
2次発酵のあと、おまけのトッピング。
家にあったチョコチップとアーモンドダイスをのせました。
成型とトッピングの作業が一番楽しそうに取り組んでい
ました。
トッピングのあとはドリュールを塗って、いよいよオー
ブンへ。
オーブンで約22分焼いてついに完成!
「やったー!早く食べたい!」と息子。
頑張りました!
時刻は午後4時。
おやつに食べる予定だったのにこの時間とは。
長かった……。
実に長かった……。
(卵多く入れてなければ3時台には食べられたのに……)
「いただきまーす!」
焼きたてのあったかいパンをさっそく食べました。
「おいしい~」とあっという間にペロリ。
こねるのに時間がかかったせいか、さっくりしてちょっと
固めに仕上がりました。
でもいいんです。
自分で作ったパンだもん。おいしいんです。
「いただきます」までの道のり
私、パンが好きです。
と言っても食べる専門なので、実は今まで
「パン作ってみたい」という息子の発言をやんわり回避
してきました。
だって、いくら好きでも手作りパンってハードル高い!
「でもせっかく時間があることだし、やるなら今日だ」
と決心を固めたわけです。
パン作りにいざ挑戦してみて、親子で楽しい食育体験が
できたと思います。
時間がかかるし正直大変ですが、こどもの成長を感じる
ことができました。
それから、料理に失敗は付き物です。
でも、そこから挽回しやすいのも料理の特徴です。
「こどもには失敗体験をたくさんさせたほうがいい」と
よく聞きますよね。
今回こどもではなく母親の私が失敗したことで、息子も
思うところがあったようです。
「いただきます」にたどり着くまでにはたくさんの工程
があります。
それを少しでもこどもに実感させてあげられたかな?
もうすぐ始まる冬休み。
寒くて外に出たくない。でも時間はある。
そんな時にお子さんとパン作りはいかがですか?
私もまた挑戦したいと思います。
(みどり)
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