「筆がすべらないとね、絵が止まっちゃうの。
この筆、いろいろある中から選んだんだけど、
‘描き心地’ ってとっても大切なの」
(筆のことなんて考えたことなかったなぁ・・)
見ていると、
娘たちはたしかに迷うことなくなめらかに絵を描いていました。
「こどもたちに絵の具で絵を描いてもらうと
絵にいろいろなものを表現してくれる。おもしろいのよ~」
自身も6歳児のママであるよう子先生が、ほほ笑みます。
10年ほど保育園に勤め、
現在は保育士養成学校で、学生たちに保育の楽しさや
大切さを教えている、子育て支援研究家の上田よう子先生。
そのまなざしはやわらかく、おおらかな雰囲気に
親の緊張もあっという間にほぐれていきます。
みどりさんのイベント体験記事
「親子で楽しい絵の具体験♪ほっとままサロンのワークショップ」
を読んでずっと気になっていた「ほっとままサロン」。
絵の具が大好きな娘たちと一緒に行ってみました。
自由に描く、絵の具サロン
絵の具サロンは予約制。
料金は1人1000円(ママの分の飲み物+デザート付き)。
きょうだいでの参加は1000円+追加人数×500円。
我が家は姉妹2人での参加だったので1500円です。
いすに座るなりさっそく、楽しそうに絵の具の色を選ぶ娘たち。
パステル調の水色、きみどり、明るいピンク・・・
12色絵の具セットには入っていない、魅力的な色がそろっています。
筆だって何本もあるので取り合いのケンカになんてなりません。
そしてなにより、今日は ‘画用紙’ に描ける!
絵の具乗りの悪いカレンダーの裏紙とはわけが違います。
「無言で黙々と描く子、おしゃべりしながら描く子。
姉妹でも絵の描き方が違うでしょ~」
(ほんとだ、気づかなかった)
今日は面倒なことは、全てよう子先生にお任せです。
準備・後片付け・水換え・パレットに絵の具を出したり…
気持ちに余裕ができると、
今まで見えなかったものが見えてくるから不思議です。
「まだうまく言葉を口に出すことが出来ない年齢の子、
急に感情が抑えきれなくなって、きーってなっちゃう子なんかは、
絵の具で絵を描かせてあげるといいのよ~」
「一気にその子の内にあるものが出てくることがあってね、
絵を描いて発散させてあげることでその子の気持ちが分かったり、
気分が落ち着いたたりするの」
よう子先生とおしゃべりを楽しみながら、
ただのんびりと娘たちが絵の具を楽しむ様子を見ていました。
(絵の具スタンプ)
(絵の具ローラー)
ひと通り筆を使って描いたところで出てきたのが、
スタンプやローラーなどの絵の具グッズ!
よう子先生の
「これもやってみる?」に興味津々の娘たち。
「やるー!」
飽きることなく楽しそうに絵を描き続けていました。
あっという間に時間は過ぎて、そろそろ絵の具は終わりの時間。
好き好きに楽しんだ絵の具遊びに娘たちは大満足。
素直に切り上げ、手を洗いに行きます。
最後にいちばん気に入った絵を1枚選びます。
この1枚はラミネートをしてもらえるので、ちょっと特別な作品に。
おうちで絵の具をすると、
筆を洗う水が色づくと、絵を描くことはそっちのけ。
だんだん ‘色水遊び’ に…
そして ‘ジュース屋さんごっこ’ が始まります。
そんなおうちでの絵の具遊びもいいけれど、
絵を描くことに自然と集中できる絵の具サロンはとても新鮮でした。
ママは仏の心でお茶とデザートを
『ほっとままサロン』は、よう子先生の
「ママを癒したい!楽しい時間を過ごしてもらいたい!」
という強い思いからはじまったサロン。
ママがお茶とデザートをゆっくりと楽しめる時間。
こどもたちと一緒に過ごしながらもほっとひといきつける場所。
それが『ほっとままサロン』です。
こどもたちに絵の具をやらせてあげよう!
そう思って参加したつもりでいましたが、
終わってみると娘に勝るとも劣らない私の満足感。
親も子もそれぞれ楽しい時間を過ごしたサロンでした。
そんな『ほっとままサロン』は
絵の具のほかにもいろいろ開催されています。
―おしゃべりを楽しむ「ふらっとサロン」
―赤ちゃんとマッサージを楽しむ「ベビマサロン」
開催情報は
イベント情報紙「HARUからはじまる。。。」や
「若葉だい家族」のイベントカレンダーにて。
不定期開催なので要チェックです。
素敵なよう子先生にぜひ一度会いに行ってみてください。
(なお)
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