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やさしい野菜で笑顔に⑧~陰の立役者~


(畑のミニトマトは順調に大きくなり赤や黄色の実をつけました。)

 

夏の甲子園。

決勝も終わり高校球児の感動エピソードを見て、

「陰の立役者」の存在に涙腺がゆるみます。

 

畑の夏野菜も終わりに近づき、

秋や冬の野菜を植えるための準備を始めました。

 

やさしい野菜で笑顔に①で畑に植えた、えだまめとミニトマト。

先日、根元から‘ぐぐぐ’っと抜いてみました。

こちらはえだまめです。 

根には小さな丸いものがついています。

これは「根粒菌」。

 

無肥料無農薬の『自然栽培』に欠かせない栄養分です。

 

作物にも環境にもやさしい「根粒菌」の話

とっても不思議なことに

マメ科の植物にのみ、くっつく「根粒菌」。

 

ふだんは土の中にいる微生物です。

えだまめなどのマメ科の植物の根にくっつき、

空気中の窒素を栄養分に変えてたくわえます。

 

えだまめは根粒菌がたくわえた栄養分を使い

成長するため、肥料の無い土でも元気に育ちます。

 

『自然栽培』では根粒菌のつかない作物を

えだまめと一緒に植えてその栄養分を利用します。

 

化学肥料を作るためには膨大なエネルギーを使います。

作るだけでも環境に大きな負担がかかります。

さらに、撒いた肥料を

すべて作物が利用できるわけではありません。

土に残った肥料により、地球全体で環境汚染に拍車が

かかっているそうです。

 

「根粒菌」は地球環境にまったく負担をかけず、

自然に栄養分を作ります。

そのうえ、えだまめやまわりの作物に栄養を分けてくれる。

これはまさに畑の「陰の立役者」です。

 

 

増えた増えたミニトマトの根っこ

 ミニトマトは根をより多く張らせるために、

横向きに寝かせる独特の植え方をしました。

(4月29日にミニトマトを植えた時の様子。

 横に寝かせて、茎の部分に土をかけて植えました。)

抜いてみると地面の下で、こんなにしっかり根を張っていました。

這いつくばって今にも動きそう・・・

奇妙な生き物のように見えました。

根の部分を拡大すると・・・

←黒い矢印は、元の根。

赤い矢印は、

新しく生えてきた根。

横向きにして茎を地面に

植えたことにより、

茎から新しく根を張りました。

元の根の倍以上あります!

 


こちらは土の中では無く、

土のすぐ上を這っていた茎。

茎からひげのようなものを

伸ばしています。

この茎も根を張って養分を

補給しようとしていました

 


 

 

えだまめの根にできた、つぶつぶの「根粒菌」。

ミニトマトの、たくさん生えた根っこ。

 

地中の見えないところで

がんばってくれていた「陰の立役者」たち。

 

育成中は実の出来具合に注目してしまいがちですが、

根の活躍あっての実りであることをあらためて実感しました。

 

 

次回のやさしい野菜で笑顔にもお楽しみに。

 

(なお)