(畑のミニトマトは順調に大きくなり赤や黄色の実をつけました。)
夏の甲子園。
決勝も終わり高校球児の感動エピソードを見て、
「陰の立役者」の存在に涙腺がゆるみます。
畑の夏野菜も終わりに近づき、
秋や冬の野菜を植えるための準備を始めました。
やさしい野菜で笑顔に①で畑に植えた、えだまめとミニトマト。
先日、根元から‘ぐぐぐ’っと抜いてみました。
こちらはえだまめです。
根には小さな丸いものがついています。
これは「根粒菌」。
無肥料無農薬の『自然栽培』に欠かせない栄養分です。
作物にも環境にもやさしい「根粒菌」の話
とっても不思議なことに
マメ科の植物にのみ、くっつく「根粒菌」。
ふだんは土の中にいる微生物です。
えだまめなどのマメ科の植物の根にくっつき、
空気中の窒素を栄養分に変えてたくわえます。
えだまめは根粒菌がたくわえた栄養分を使い
成長するため、肥料の無い土でも元気に育ちます。
『自然栽培』では根粒菌のつかない作物を
えだまめと一緒に植えてその栄養分を利用します。
化学肥料を作るためには膨大なエネルギーを使います。
作るだけでも環境に大きな負担がかかります。
さらに、撒いた肥料を
すべて作物が利用できるわけではありません。
土に残った肥料により、地球全体で環境汚染に拍車が
かかっているそうです。
「根粒菌」は地球環境にまったく負担をかけず、
自然に栄養分を作ります。
そのうえ、えだまめやまわりの作物に栄養を分けてくれる。
これはまさに畑の「陰の立役者」です。
増えた増えたミニトマトの根っこ
ミニトマトは根をより多く張らせるために、
横向きに寝かせる独特の植え方をしました。
(4月29日にミニトマトを植えた時の様子。
横に寝かせて、茎の部分に土をかけて植えました。)
抜いてみると地面の下で、こんなにしっかり根を張っていました。
這いつくばって今にも動きそう・・・
奇妙な生き物のように見えました。
根の部分を拡大すると・・・
←黒い矢印は、元の根。
←赤い矢印は、
新しく生えてきた根。
横向きにして茎を地面に
植えたことにより、
茎から新しく根を張りました。
元の根の倍以上あります!
こちらは土の中では無く、
土のすぐ上を這っていた茎。
茎からひげのようなものを
伸ばしています。
この茎も根を張って養分を
補給しようとしていました。
えだまめの根にできた、つぶつぶの「根粒菌」。
ミニトマトの、たくさん生えた根っこ。
地中の見えないところで
がんばってくれていた「陰の立役者」たち。
育成中は実の出来具合に注目してしまいがちですが、
根の活躍あっての実りであることをあらためて実感しました。
次回のやさしい野菜で笑顔にもお楽しみに。
(なお)
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