ホタルが静かに、ふわふわ、チカチカ輝く。
風情ある、自然豊かな初夏の夜。
こんな光景に、若葉台で出会えるんですよ!
梅雨の合間の6月22日(金)、星槎中学高等学校にて
「ホタル観賞会 ホタルの夕べ」が開催されました。
ホタル観賞会は「六月祭」と称して、
同校の生徒さんが企画・運営した学校行事の一環です。
ホタルが飛び交う時期に学校が解放され
生徒さんだけでなく近隣住民も参加できる、
うれしい企画です。
今回はこども二人と夫、私の一家四人で参加した模様を
お届けします♪
ホタルの生態を学ぼう!
ホタルのすみかは、若葉台4丁目にある
星槎中学高等学校内の「天使の湖」です。
若葉台西小学校が統合により閉校され、
その跡地に同校が移転されました。
天使の湖とは、西小学校の頃からあった人工のせせらぎです。
そこへ今から15年前にホタルが放流され、
今も飼育されています。
当時ホタルを提供してくださったのは、
横浜ホタルの会 会長、丸茂 高(まるも たかし)先生。
この日は丸茂先生による、ホタルの生態などの講義が
体育館で行われました。
ホタルって、世界に約2100種もいるなんて
みなさんご存知でしたか?
そのうち日本には約50種余りが生息しているそうです。
天使の湖で飼育されているのはヘイケボタル。
「チカッ、チカッ」と短く光るのが特徴なのだそう。
それから、ホタルは特に土、水、空気が
きれいでないと生きられないというお話がありました。
そのため毎日の水替えと週1回のエサやりを中心に、
中高の当番制でお世話をしています。
若葉台はホタルが生息できるくらい恵まれた環境なんだな、
と改めて実感します。
私は学校の授業を十数年ぶりに受けたようで
学生のような気持ちに返り、ワクワクの講義でした♪
(現実は6ヶ月の娘を抱っこで受講するアラサー。。。)
3歳の長男には難しいお話もあり、
申し訳ないですが夫に連れられ途中で離席。
同じ状況のご近所のお友達と、
体育館の周りを駆け回って遊んでいたのでした。
お祭り気分でホタル待ち
さて、ホタル観賞は日が沈んで暗くなるまでのお楽しみ。
それまでの間に、星槎中高から軽食を
振舞っていただきました!
カレー、焼きラーメン、ナムル、ジュース、
ビールにおつまみと充実のメニュー。
ちょっと早めの夏祭りのようで、息子は大喜び。
ごちそうさまでした。
ご近所の方々も、テーブルを囲んでなごやかに交流。
軽食の受け取りには行列ができて大賑わいでした。
ホタルの光に一家で感動
日が沈んだ午後7時頃、いよいよホタル観賞の時間です。
校庭の一角にある天使の湖へ向かいます。
「ホタルたのしみだね!」と興奮気味の息子と手をつなぎ、
すっかり暗くなった学校の中を歩きます。
3歳児にとって、真っ暗な夜中に出歩くことは非日常です。
そのうえ光って飛ぶホタルが見られるなんて、
楽しみで仕方のない様子です。
それでは、せせらぎの周りを足元に注意しながら、
いよいよホタル観賞!
優しくふんわりと光る優雅なホタルの様子に、
おとなの私もつい興奮してしまいます。
初めはホタルを見つけられなかった息子も
指をさして教えてあげると、
「いた!きれいだね」と喜んでいます。
ホタルは意外と人を避けたりせず、私たちの周りを
光りながらふわふわと飛んでくれました。
*ホタル観賞の際は、懐中電灯やスマートフォンなどは
使用せず、ホタルの自然な光を楽しみましょう。
*ホタルの近くでは虫除け剤の使用を控えましょう。
ホタルが住むまち、若葉台で暮らす
ホタル観賞の帰り道、
「ホタルきれいだったね。たのしかった!」
と感想をのべ、夜の遊歩道を走り出す息子。
興奮冷めやらぬ様子です。
天使の湖の管理など、ホタルのお世話をされている
学生のみなさん、本当にありがとうございます。
いくら周辺環境がいいとはいえ、
お世話なくしては生息が難しいのが現実だと思います。
今や貴重な存在となってしまったホタルですが、
日本の原風景にはごくありふれた昆虫だったそうです。
―――自分たちが暮らしている若葉台は、
ホタルが生息している恵まれた土地であること。
―――ホタルを守るためには土、水、空気などの
環境を守らなければならないこと。
こういった自然に対する意識を
こどもたちが持つきっかけになればと、
家族で参加して願ったのでした。
《ホタル観賞の時期について》
本年は6月15日~29日までホタル観賞のため学校が
解放されていました。(そのうち講義があったのは22日のみ)
ホタルは放流後1ヶ月程度たってから
飛翔の確認が取れるため、毎年時期が多少異なります。
来年もホタルが飛ぶ季節になったら学校より
お知らせが掲示されるので、それまで待っていてくださいね。
*special thanks*
星槎中学校 青木真代先生
(みどり)
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